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『始まりの神』
 最初から存在したとされる神様です。
 まずは住む場所として、自身の血潮で『赤きティンクトゥラ』を作り出しました。
 その後、孤独に耐え切れず、自身を『光の神』と『闇の神』に分けたと言われます。

『光の神』
 単に「光」とも呼ばれます。
 『始まりの神』が分かれた時、喜びや愛といった正の側面が集まり生まれました。
 慈悲深く、希望に満ちた存在とされています。
 多くの人間が信仰していて、中でも『教会』が大きな勢力をもっています。

『闇の神』
 単に「闇」とも呼ばれます。
 『始まりの神』が分かれた時、哀しみや憎といった負の側面が集まり生まれました。
 欲深く、絶望に誘う存在として恐れられています。
 力を望む一部の犯罪者や、『結社』が信仰しています。

『光と闇の戦い』
 遥か昔にあったとされる『光の神』と『闇の神』の戦争です。
 二人の神が人間や『亜人』を作り出した時、
 彼らをどう扱うかで揉めたのが切欠と言われています。
 光は『魔法』を、闇は『魔物』を造り出して拮抗しました。
 争いは引き分けに終わり、両者は『世界』から去って深い眠りについたとされます。

『赤きティンクトゥラ』
 一続きの大陸と、いくつかの群島で成り立つ世界。
 大地は赤茶色で、『始まりの神』の血潮から生まれたとされています。
 かつては『光の神』『闇の神』と、人間や『亜人』が共存していました。
 神々が去った後は、大小様々な人間の王国が統治しています。
 生活のレベルは私達の世界よりもやや遅れていますが、
 科学の代わりに『魔法』があるため衣食住は豊かな水準となっています。
 今回の舞台はその中の魔法国家『カーマイン』です。

『亜人』
 エルフやドワーフ、獣人と言われる、人間に似た種族たちです。
 人間より優れた能力をもつ者が多いですが、総数が少なくあまり見かけません。

『魔物』
 『光と闇の戦い』の時、『闇の神』が造り出した生き物たちです。
 もともとは普通の動物だったり、無機物だったり、または無から生まれました。
 凶暴な性格の者が多いですが、中には理知的な者もいます。

『魔法(アルスマグナ)』
 何も無い所から願いを叶える奇跡の力です。
 元々は『光の神』が、後に『魔王』と呼ばれる人間に与えた力です。
 しかし、それは人の手に余る力であると、無数の欠片に砕かれてしまいました。
 欠片には誰にでも扱える『小アルカナ』と、
 特別な力を持たないと使えない『大アルカナ』に分かれました。
 一般的に魔法とは『小アルカナ』の事を示します。

『魔王』
 元は『闇の神』との戦いに赴いていた人間の1人です。
 しかし、彼は与えられた『魔法』の力に目が眩み、暴虐を尽くすようになりました。
 見かねた『光意の神』が魔法を砕いた際に、一緒に死んだといわれています。
 しかし、彼の復活や力を望む『結社』があとを絶ちません。

『小アルカナ』
 眼に見えない程に砕かれた『魔法』の欠片です。エーテルやマナとも呼ばれます。
 世界中に満ち溢れており、扱いを習えば一般人でも小さな奇跡を起こせます。
 (灯りをつくったり、火を出したり、逆に冷やしたり)
 舞台である『カーマイン王国』で盛んに使われています。

『大アルカナ』
 大きく22に砕かれた『魔法』の欠片です。それぞれに個々の名があります。
 カード等の無機物に宿り、それを扱える者は「秘蹟者(アルカナム)」と呼ばれます。
 また、宿主が壊れても、世界のどこかで別のものに宿って復活します。
 とても珍しいことですが、生き物に宿ることもあるようです。
 個々の能力別に、『小アルカナ』よりも大きな奇跡を起こせます。

『カーマイン王国』
 舞台となる王国。『魔法』の研究が盛んです。
 中でも海洋都市ヴァレンは、魔法技術を総動員した大きな都市となっています。
 また、近くの森には研究と教育機関である『学園』もあります。

『教会』
 強い勢力を持つ宗教組織です。
 舞台である『カーマイン王国』は勿論、世界中に広がっています。
 行き過ぎた『魔法』を管理する義務があると公言し、
 独自の武力団体である聖騎士団を持っています。

『結社』
 力を求める犯罪結社です。
 やはり各地に潜伏し、世界中に広がっています。
 究極の目的は『大アルカナ』を全て揃える事らしいです。
 トレーズはこの結社に所属しています。

『学園』
 海洋都市ヴァレンから少し離れたところに存在する学園です。
 主に『魔法』の成り立ちを教育をしているようです。
 厳密には『カーマイン王国』の一部ではなく、様々な国から生徒が学びに来ます。
 才能のある人間はスカウトされ、エレクシアもその1人です。



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